東北大学 タフ・サイバーフィジカルAI研究センター センター長 田所 諭 氏
災害時の緊急対応・災害予防において、ロボットの適用が進みつつある。その目的は、従来法では困難な作業の実施、危険作業などリスクの回避、作業の効率化・低コスト化、である。ドローンは近年急速に実用化が進み、上空からの現場マップを作成し、被害状況を調査するために活用されている。ヘビ型ロボットは、瓦礫の中に進入し、要救助者を発見し、状態を観察することができる。地上移動ロボットが収集した情報は、自動的に映像や3Dマップなどの形で集約され、その意味や定量情報を自動で判断し、離れた場所にいる専門家の意思決定への活用が期待されている。本講演では、それら災害対応・予防ロボットの研究開発を紹介する。